
開発メンバー/社長・常務・中谷・白井・沼澤
従来の射出成形ケースからブロー成形仕様に形状検討した。
ブロー成形を基本とし考え、ブローの二重壁がクッション効果となるよう考えていった。
表は同じように外感性を保ち、中間は二重壁でクッション効果を保ち、内面はリブ形状ではなくブローの特性を生かし滑らかな形状で製品を固定し、同時にデザインであるかのように見せてしまおう。
形状は丸みのおびた優しい形状になり、お客様に好まれるデザインにもなるのでは…
設計は完了し図面化された。
〜ブロー成形の壁〜
従来の楽器ケースは基本的に箱形状であり複雑な凹凸もある。ブロー成形は丸みをおびた形状は作れるが、一般にボトルなどの工業製品が多い、こんなに複雑なものが出来るのだろうか?
金型を作ってテストしてみよう。
金型が完了し、成形トライが行われた。形状が出来ない、やはり箱型では難しいのか、何か手は無いか?
〜新技術で光明が見えた!〜
そのときブロー成形でも複雑な形状が可能になるという特許を見つけた。
ダブルブロー技術である。
当時は考えられない金型を2回動かし複雑なブロー成形も可能にしているものであった。
この技術を取り入れよう。
寺岡技研との共同研究を行い、形状的にも試行錯誤の上、評価できるテスト品が仕上がった。
形状にはヒンジ形状も採用され、原料もより弾力のあるものが必要となり研究された。
何度もテスト、評価が繰り返された結果…。
〜本当に割れない!〜
設計、成形技術、原料技術が力を合わせ落としても壊れないケースが作られた。
プレゼンは実際にお客さんに見て貰った方が良い、アピール度も大きい。
現物を用意し、ケースの中に鍵盤ハーモニカを入れる。
お客さんの目の前で、私たちが作った楽器ケースを落下させてみた…。
割れない!!!お客さんがビックリした。

柔らかい原料材質とブロー成形の二重壁の特性を生かし、
落としても壊れない鍵盤ハーモニカケースが完成した。
その後ヤマハ様鍵盤ハーモニカを初め、クラリネット・トランペットなど多品種にブロー成形ケースが採用された。
他メーカーも評判を聞きつけ、鈴木楽器製作所様・全音様のケースも手がけることとなった。
開発スタッフ
ブロー成形は複雑な形状ができないと考えていたが、やってみれば出来るものですね。
まだまだ可能性があることを実感しましたよ。
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